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コラム

COLUMN

03_当事者意識はなぜ生まれないのか|主体性が生まれる条件とは

STEP 3/10
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この記事で分かること

当事者意識がなぜ生まれないのかを、個人の姿勢や意欲ではなく、責任と権限の設計という観点から整理します。主体性を「ある・ない」で捉えるのではなく、どのような条件のもとで自然に現れるのかを丁寧に確認することで、組織としてどこに手を入れるべきかの起点を明確にします。主体性は意欲ではなく条件の中で現れるものであり、設計によって左右されます。

今の課題が「研修の問題」か「構造の問題」かを切り分けることができます。
もし前提が違っていれば、打ち手は根本から変わります。

なぜ当事者意識は生まれないのか

現場では主体性の不足が問題として語られることが多くあります。しかし、意思決定の範囲が限定されている環境では、人は主体的に動くよりも指示を待つことを選びます。これは消極的だからではなく、与えられた条件の中で最も合理的な行動です。この前提を見落としたままでは、同じ指摘が繰り返されるだけになります。判断できない環境では、指示を待つ行動の方が合理的に選ばれます。

あなたの会社は当てはまりますか

  • 最終判断が上位者に集中している
  • 任せているが評価は結果のみで行われる
  • 必要な情報が十分に共有されていない

このような状態では、自ら判断して動くこと自体が難しくなります。結果として、主体的でない行動が選ばれやすくなります。

ここまで当てはまる場合、問題は個人ではなく前提にある可能性があります。
一度整理してみると、見えてくるものが変わります。

当事者意識は設計の結果である

人は与えられた権限と責任の範囲の中で最適な行動を選びます。例えば判断が許されていない状況では、責任を伴う行動を避けることが合理的になります。その結果として、指示を待つ行動が繰り返されます。これは個人の意識ではなく、構造によって生まれている状態です。責任だけが大きく権限が伴わない場合、主体的に動くインセンティブは生まれません。

なぜ定着しないのか

一時的に意識が変わっても、評価や権限の前提が変わらなければ行動は元に戻ります。権限と責任が一致していない、評価が短期成果に偏っている、必要な情報が不足している。このような条件が重なることで、主体的な行動は継続されません。評価や情報の前提が変わらなければ、行動は元のパターンに戻ります。

どうすれば生まれるのか

権限と責任を一致させ、判断に必要な情報を適切に共有し、挑戦そのものが評価される仕組みを整えることが必要です。この条件が揃うことで、人は自ら判断し行動することを選びやすくなります。主体性は求めるものではなく、現れるものです。

問い

主体性の問題は個人の姿勢に起因するのでしょうか。それとも行動を選ばせている前提に起因するのでしょうか。それとも、判断できない前提のまま主体性だけを求めているのでしょうか。

その課題は研修で解決するものなのか、それとも前提を見直すべきなのか。
一度整理しておくことで、その後の判断が大きく変わります。

現状を整理する

現状を構造の観点から整理できます。
https://www.ibex-n.co.jp/ai-thinking 前提が変わらなければ、行動も変わらないままになります。

この記事を読んで 自社の場合はどうだろうと思われた方へ
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