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エンタメから学ぶコンプライアンス

※当コラムは、「月刊 人事マネジメント」に寄稿させていただいた原稿を一部加工修正したものです。

◇エンタメはおふざけなのか?

「エンタメから何を学べるんだ?」「不謹慎にもほどがある!」「遊びのエンタテインメントから学べるはずがない」と、拒絶反応を示されてしまうかもしれない。

私はコンプライアンスに携わるまで20数年も宣伝、マーケティング業界に身を置き、法令遵守、社会倫理や世の潮目の重要性を伝える立場とは無縁。

お客さまの笑顔や拍手、時には涙腺を緩ませるなど、感動体験を創造することに尽くしてきたから、軽はずみな発言と勘違いされそうだ。

その背景にはエンタテインメント=おふざけという認識や固定観念が強いのではないかと思う。

特にテレビ番組などの身近な日本のエンタテインメントにおいては、笑わせることがあふれかえっており、クイズ番組の回答でさえ必要以上に“ボケる”ことで笑いを取ろうとするのが当たり前化している。

モノマネ番組でもアーティストの特徴を捉えて瓜二つに表現され感動していた時代から、特徴を誇張しディスって笑いを取ろうとしているのではないかと、不快に感じることも目立ってきた。

◇ちなみに2024年度の新語・流行語大賞を覚えていますか?

小学生が将来なりたい職業ランキングではYouTuberが大人気であり、彼らも視聴数を増やすためにあの手この手を駆使しながら、笑いや意外性を誘ったコンテンツを配信してファンの獲得に努めている。

ChatGPTによると「人々を楽しませたり、感動させたり、気分転換させたりするための娯楽・楽しみの活動やコンテンツ全般」がエンタテインメントと回答される。

「人々を楽しませる」ことが根底にあり、そのための手段の一つがお笑いであり、映画、音楽、劇場、スポーツ、ゲーム、旅行、テーマパーク等なのだ。

エンタテインメントには人々を楽しませ喜ばせ感動させる無限の可能性があると伝えておきたい。

1 年ほど遡ってしまい恐縮だが2024年の新語・流行語大賞のトップテンの中には「50-50」「Bling-Bang-Bang-Born」「初老ジャパン」など、実にエンタメから6 つが選ばれたのだ。

そして年間大賞には「ふてほど」が選ばれていたことは記憶に残っているだろうか。

◇『ふてほど』が考えるきっかけに

2024年1 月からTBS系列で放送されたドラマ『不適切にもほどがある!』のことで、阿部サダヲさん演じるコンプライアンス意識の低い昭和のオジサンが、令和時代にタイムスリップするコメディドラマだ。

公共交通機関や職場、飲食店で喫煙できることが普通。野球部の練習ではエラーをした生徒にケツバットによる指導が日常茶飯事な時代。

令和時代にはありえない不適切な言動を当時は誰も疑問に思わなかったのだ。

あの頃は許されていた言動が、令和時代にはギリギリ、もしくは通用しないと振り返りながら、令和における不適切な表現について注意喚起する注釈テロップが、毎回しっかりと映像でフォローされていた。

視聴された社会人の皆さんは、放映後「あれはセクハラですよね」「チョメチョメって(笑)」などと、職場で盛り上がっていたのではないだろうか。

私の職場では、「あの言い方を、こう言ったらセーフでしたよね?」などと、ドラマの場面を参考に議論することもしばしばあった。

昭和の具体的な事例から、令和のコンプライアンス基準を見つめ直す良いキッカケと学びをもらえたと考える。面白かったね、で終わらずに振り返って、議論して、共感して、自分ごと化できるテレビドラマ。

視聴率も高く影響力は、決して小さくないはずだ。SPドラマ『不適切にもほどがある!』|TBSテレビが2026年1 月4 日に放送されるタイミングだったので、今号のテーマにさせていただいた。

 

以上 アイベックス・ネットワーク パートナーコンサルタント 竹内真司

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